「東京ってどんなところ?」
その答えに、大海原に囲まれた緑豊かな島々のイメージは含まれているでしょうか。
そう。
普段、意識されることはあまり多くないかもしれませんが
東京には太平洋上に浮かぶ11の有人島があります。
竹芝桟橋から高速船に乗れば2時間弱で行ける大島から、
24時間以上の船旅と最低1週間の旅程を必要とする小笠原諸島まで。
個性豊かなこれら11の島々は「東京諸島」と呼ばれています。
10年間東京を観光しながら写真を撮り続けてきた東京観光写真倶楽部。
そんなわたしたちの東京諸島を巡る旅は、2009年3月の三宅島からスタート。
小笠原諸島以外の9島を5年半かけて観光してきました。
2015年夏には二度目の三宅島、さらに2016年には小笠原諸島を訪島予定です。
私たちを東京諸島の島々へと繰り返し向かわせるのは
豊かな自然をたたえる海や森、
そして島の人々が営む、どことなく懐かしくてあたたかい生活の存在。
それと同時に
多くの人がイメージする「東京」とはだいぶ違うかも知れないけれど
だからこそ新鮮で吸引力のある〈あたらしい東京〉を
自分たちの脚で歩いて発見する、という楽しみも大きいと言えます。
いま、2020年の東京オリンピック開催へ向かって躍動する東京。
世界中が「東京」という街に注目するこのタイミングは、
観光地としての東京の魅力を国内外に発信する、またとない機会でもあると私たちは感じています。
『わたしの東京諸島』展が目指すのは
6年のあいだ島々を観光してきた私たちの写真が
"東京には個性豊かな島がある"
と多くの人に知ってもらうきっかけになること。
そして写真を観てくれた方が
その人なりの東京諸島を発見することで
東京という街にまたひとつ新鮮な魅力が加わることを願っています。