東京観光写真倶楽部 写真展

写真とは、まさに光を観ること -«観光»そのもの-

『東京観光写真倶楽部』は写真家・菅原一剛氏を部長に擁し、
2005年10月に活動をスタート。活動開始以来、東京のあちこちを
観光しながら写真を撮り続けています。
2009年10月現在、約100名の部員が所属しています。

定期的に開かれる撮影会では、部員が同じ街の中に散らばり、
それぞれのペースで観光しながら写真を撮影。
全員が撮影した写真は菅原氏によってセレクトされ、撮影地の名前が
つけられた“写真群”となって、倶楽部のウェブページにアップされます。

その写真群は、複数の撮影者の“眼”によってとらえられたからこそ、
新しい«ひとつのかたまり»へと生まれ変わっているように感じています。

この«かたまりとしての写真»を作っているのは、もちろんそれぞれの
部員の眼がとらえた、『ひとりひとりの写真』です。
ただ、こうやって撮影会を繰り返している中で、決してひとりの
撮影者だけではとらえきれなかったその場所の魅力のようなものが、
複数の‹眼›によって見つめられるのも、また事実です。
それらを«ひとつのかたまり»として観ることによって、初めて見えてくる
ものがあるように感じています。

個々の撮影者の‹一枚の写真›の持つ力と、
それらが«ひとつのかたまり»になったものの持つ力・・・
そのどちらをも感じることができる新たな写真体験に、わたしたちは
ひとつの大きな可能性を感じています。

今回の「わたしの東京」展は、『東京観光写真倶楽部』初の写真展に
なります。‹わたし›という眼の集まった‹わたしたち›でとらえることの
出来た‹東京の光景›。
そんな‹わたしたちの東京›の写真の中から‹あなたの東京›を
見つけていただければと願っています。