両国 RYOGOKU 2006/09/24
2006年9月24日 日曜日 快晴
第6回 東京観光写真倶楽部撮影会 両国編
こんにちは!東京観光写真倶楽部事務局の岡本です。
9月24日に両国で行われた
東京観光写真倶楽部の撮影会のレポートを担当します!
両国といえば…そうです!“相撲”ですね!
そしてこの日は〈大相撲 九月場所〉の千秋楽ということもあり、
集合時間の頃にはすでに両国駅から見える「両国国技館」前には
チケットの購入を希望する人々の長~い行列が出来ていました。
駅周辺にも浴衣に身を包んだ力士さんの姿が次々と…
それだけで「おお、両国!」と気分も盛り上がるというものです。
そしていつものように午前9時。
JR両国駅西口付近には、参加部員さんたちが既に顔を揃えています。
この日の参加者は合計31名。
好天のおかげもあってか、みんなどことなく楽しげな表情で
集まっていました。
事務局からの挨拶の後は、
これまたいつものように菅原部長から“今日の撮影についての一言”。
「今日は国技館で大相撲の千秋楽。
〈千秋楽〉というのは雅楽や能の演目が全て終わった後に
演奏される曲のことを言うそうです。
一方、両国という街は、東京大空襲で一度全てが消えた街です。
一旦何もなくなった場所に、どんな景色が広がっているのか、
それを見てみましょう。
あ、あと、多分この街は“文系”っぽく格好良く撮るよりも
“バカっぽく”撮ってみた方が面白いかもしれませんよ(笑)!」
えーと…“バカっぽく”ってどんな風に撮れば?
またまた難しいお題を与えられてしまいました(汗)
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●菅原部長セレクトによる部員たちの写真は
こちらから!
●各部員による自選写真は
こちらです。
(▼こちらは部長セレクト写真)
- 両国撮影会を振り返ってみて -
両国という町は、再開発が終わった後の町で、観光写真を撮るには、
難しい町だったのかもしれませんね。
それでもあそこには、新しい両国国技館と江戸東京博物館が
あることで、お相撲さんをはじめ「Made in Tokyo」が
たくさんありました。
しかもあの日は、気持ちのいい青空が拡がっていましたよね。
時にはとてもかわいらしい雲が空を漂って、その下でみんなで
写真を撮って、ちゃんこを食べて、ぼくなんかは千秋楽の
相撲まで観ることが出来てしまいましたから、
とにかく楽しい一日でした。
ただ、自分の写真を見てみても、楽しんだことの方が
勝っていましたが、それでも、あの変わりゆく町の中で、
変わらないで残っているもの、
残ろうとしているものを、見つけることが出来ました。
もしかしたら、そんなことも、この「東京」という街の、
大きな特徴のひとつなのかもしれませんね。
おかげさまで、「東京」という街が、
ますます好きになってきました。
そして、この「東京観光写真倶楽部」も、
ますます楽しくなってきました。
そんなわけですので、とにかくこれからも、楽しくやりましょうね。 |
菅原一剛/ 東京観光写真倶楽部部長 |
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駅前で集合写真を撮ったあとは撮影開始です。
しかし!
今回はいつもとはちょっと違って、
『開始からの1時間は菅原部長と一緒に写真を撮ってみよう!』
ということで、
希望者は菅原部長と一緒にゾロゾロ集団で移動を始めました。
“部長はどんなものを、どんな風に見て、撮っているのか?”
国技館の前を通過し、隅田川脇の遊歩道へと抜ける道を、
そんなことを考えつつも、目に入る景色にシャッターを切りながら
進んでいきます。
「部長と一緒に」ということでスタートしたこの時間でしたが、
部員さんたちがそれぞれ、自分の気になる被写体を追いかけながら
撮影を楽しんでいるのがとっても印象的でした。
そうこうしているうちに一時間弱が過ぎ、
各自撮影を続けるために改めて解散。
全員が両国の街へと散らばっていきます。
柴又撮影会の時と違って、この広い両国の街で他の部員さんと
顔を合わせることはまずありません。
「みんなは何を撮って居るんだろう…」
“自分なりの両国”を探そうとして、またまた焦りが生じているのに
気づく自分がいました。
確かに、
国技館周辺とは違い、一旦そこを離れると、
いわゆる“両国らしさ”というものは
掴みにくい街だったように思います。
ただ、路地のそここには生活する人々の息づかいが感じられ、
その中になんの違和感もなく数々の相撲部屋が同居していたり、
史跡がひっそりと地元の人々に守られていたりするのが、目新しく、
また、うらやましい気持ちになりました。
「この街の〈色〉も、やっぱり“住む人”が生み出しているんだ…」
いつからか、そう感じながらシャッターを押していました。
そういえば、柴又へ撮影に行った前後は“寅さん”が無性に気になり、
両国の時は、新聞に連載されていた相撲関連のコラムに目がいったり、
大空襲で失われた“東京”について思いを馳せたり。
撮影会当日の〈観光〉はもちろんですが、
訪れる土地々々が必ず持っている個性や
歴史に触れることが出来るのも、
得難い経験となっているような気がします。
きっと、それぞれの場所に対する知識の集積も、
複数の部員さんが集まると非常に立体的になり、写真と同様、
こちらも興味深い集合体になっているのではないでしょうか。
これまで6回の撮影会を催してみて、こうやってみんなで
撮影を続けることが、〈東京〉という場所を、
“水平方向”にも“垂直方向”にも
広く知る機会になっているなあ…
と実感しています。
さてさて、カメラを替えたりしながら、少しずつ街になじんでいく自分に
気づいた頃は撮影時間終了も間近。
慌てて両国駅へとって返しました。
両国駅には撮影を終え、ちょっと上気した顔の部員さんたちが
集まっています。
業務連絡の後、この日は国技館とカラフルなのぼりをバックに
最後の記念撮影。
…ということで、
いつもならこれで「お疲れ様でした~」となるところなのですが、
今日の『東京観光写真倶楽部』は違います!!
そう! この後、初の《昼食会》へと続くのでありました。
場所は両国駅にほど近い『ちゃんこ 霧島』。
ここではちゃんこ鍋に舌鼓を打ちながら、参加者の皆さんに
長~い自己紹介をしていただきました。
普段はなかなか聞けない皆さんの写真への思いや、
個人的なバックグラウンドなどに触れることができ、
貴重な時間となりました。
その最中やその後にも、部員さん同士、そこここで話の輪ができ、
それぞれ交流を深めていらっしゃる様子が伝わってきました。
後日事務局に届いたアンケートにも「また昼食会を!」という
多数のご意見が…。
是非またこういう機会をもちたいと考えていますのでお楽しみに!
両国撮影会にご参加頂いたみなさん、お疲れ様でした!
そしてまた次の撮影会でお会いしましょう!!